データ復旧・リカバリーが抱える問題点

Winのみならず、Mac・Linux/NASなどのRAID再構築エラーなども、長年試行錯誤をしながらデータ復旧事業のノウハウを積んできました。

・いかがわしいデータ復旧業者に無料調査依頼をした段階で、無傷で戻ってこなくても文句はいえなくなるので、安易に無料だからと言って出さないでください!!

データが壊れてかつ復旧しないといけない状況になった段階で負けです。今はデータ容量もかなり大きいので、データコピーだけでも実際は数日以上かかるのが普通。

結論から言って、
・ここ5-10年ほど前に出てきた緊急対応・100%対応などの宣伝ばかりする「データ復旧専業会社」もかなり怪しい。
・どんな事例でも対応マニュアルに従った対応や、いかがわしい無料の初期調査報告をしている傾向がある。
・ヘッダー・論理・物理障害などの用語を不正確に使い、ユーザーを不安にさせる傾向が強い。
・データコピーとデータ復旧の違いすらも、かなりあやしい。
・無料初期調査=いじり倒して、逆に本格的にリカバリー作業ができなくとも責任を取らなくてよいと解釈になっている。
・10-20-30-50-100万円各クラスの見積もりもほぼ予想通りで、実際は依頼してもできない場合も少なからずある。
・物理障害診断されたにもかかわらず、市販の論理障害レベルで復旧できてしまった事例もいくつもある。
・Mac専門チームといいながら、Linuxベースの安直なソフトを動かすだけで、文字化けしても、動作確認用のMacがラボには1台もないという事例もあった。
・白衣をきて、クラスXXのクリーンルームで、わずか5-10万円でデータ復旧できるというパターンもおかしい。
・データが壊れる場合でも、正常なものが完全に壊れるわけでもなく、長年経つとアナログ的に壊れてくる段階がある(テクノAGではデータが腐ってくると表現している)
テクノAGでも
・典型的な症状でも、簡単な論理障害と見積もっても、簡易な物理障害より重度の論理障害で、全く復旧できなかった事もある。
・逆にどう見ても重度の物理障害に見えても、いろいろな条件や特殊機器を使うと、ほぼデータ復旧できるケースもあった。
・皆が想像するクリーンルームでの物理障害対策以前に、全く同一のチップ型番等のハンダ修理などで修復できる場合でもそのチップ等が既に製造中止になる事もよくあるので、やり方がわかっていてもできないケースも多い。
・依頼者との信頼関係が全てで、データ復旧作業自体はいくら誓約書を書いた所で、クレームはいくらでもつけられるし、またつけられかねない作業なので、ビジネスとしてはリスクがありすぎて、あまり宣伝もせず紹介ベースでしかデータ復旧は行わない方針に5年以上前から変更しました。
・あまりにもおかしい対応をデータ復旧業者がした場合、クライアントに代わって、クレーム対応も行う事が増えてきました。